スライド式錘
画像: Fishtec Marine
スライド式錘の発見
2014年及び2015年に南アフリカ沖ならびに西オーストラリア沖で操業した7隻の韓国はえ縄漁船は、新しいスライド式錘が海鳥の安全を高め、乗組員の安全課題にも対応できることを確認しました。
マグロはえ縄の枝縄に付いている鈎針付近に錘を加えると、鈎針を早く水中に沈めることができ、それにより海鳥が餌に食いつくことが少なくなり、捕らわれる海鳥が減少します。
しかし、鈎針に錘を付けると乗組員が危険に晒される場合があります。例えば、操業が終わり縄を船上に引き揚げる際に、鈎針にかかっている魚が逃げようと暴れ、枝縄が張り詰めた状態になることがあります。この状態で鈎針がちぎれる、または魚の口から外れると、錘が船や乗組員に向かって跳ね返ることがあります。
新しいスライド式錘はより安全
韓国の漁船はスライド式錘の試験を行い、魚が枝縄を引っ張り鈎針を噛みちぎったとき、スライド式錘は枝縄をつたって滑り落ちることを確認しました。
漁労長たちはスライド式錘が海鳥にとっても乗組員にとってもより安全で、漁業に影響しないことを確認しました。
プロジェクト参加者
本プロジェクトには、サジョ・インダストリーズ(Sajo Industries)、ドンウォン・フィッシャリーズ(Dongwon Fisheries)、ドンウォン・インダストリーズ(Dongwon Industries)、韓国国立水産科学院、フィッツパトリック・アフリカ鳥類研究所、バードライフ南アフリカが参加しました。
スライド式錘は下記の2社が市販しています。