鳥脅しラインは、日々の操業において使用しやすい海鳥安全措置であることから、多くの船長に好まれています。
それにもかかわらず、鳥脅しラインを使用している漁船はあまり多くありません。なぜでしょう。理由は簡単で、地元の港で手に入らないからです。
このことが、2017年のバードライフ・インターナショナルの発案につながりました。何百隻ものマグロはえ縄船が重要な拠点としているスバ港で高品質の鳥脅しラインを入手できるように、ここで鳥脅しラインを作ることにしたのです。
このプロジェクトは地元コミュニティを支援しています

鳥脅しラインの製作。画像をより大きく(JPG, 268K)
画像:© Birdlife International
バードライフ・インターナショナルは女性グループを結成し、ニュージーランド漁業省から専門家を招き、ニュージーランド公認の鳥脅しラインの作り方をこのグループに教えました。
スバ市外のナシヌ(Nasinu)・マコイ(Makoi)地区のメソジスト教会の女性たちは鳥脅しラインの作り方、またこの措置が漁業者の海鳥混獲回避にどう役立っているかを学びました。
彼女たちは家族への副収入を得る一方で、漁業者と海鳥を助ける貴重な取り組みの一部に関われる機会を歓迎しました。
62歳のヴァセマカ・ヴニワカ(Vasemaca Vbybuwaqa)さんが説明するように、このプロジェクトはパンデミックのときに特に役に立ちました。「バードライフ及びドナーの皆さんが、私たち未亡人のことを考えてくださったことに感謝します。パンデミック下で安定した仕事を見つけることが困難な中、鳥脅しラインを作ることで得られた収入によって私たちの生活は大きく向上し、食卓に食べ物を並べることができました。私の祈りが届き、受取った収入で食事を少し豊かにすることができました」。
女性たちはこれまでに62本の鳥脅しラインを作り、すべて漁船に渡しました。製作作業は今も続いています。今後の助成金によって、本プログラムを拡大し、マグロはえ縄漁船への鳥脅しラインの供給を増やし、女性たちの素晴らしい活動を支援し続けることができます。
フィジーのプロジェクトに関するさらなる情報はStephanie Borrelle: Stephanie.Borrelle@birdlife.orgまでお問い合わせください。