水中投餌機は餌の付いた鈎針を、海鳥の視界に入らず、また届かない水深に放出する装置です。アホウドリ類とミズナギドリ類の保存に関する協定(ACAP)では、5メートル以上の水深で鈎針をカプセルから放出することを推奨しています。
水中投餌機には制御ユニットがあり、これは操舵室に設置され、船長が操作します。このユニットは鈎針を放つ水深を設定するために使われ、また各鈎針が設置された時刻とGPS位置を記録します。これらの情報は陸上施設にリアルタイムで送信するか、もしくは後日レビューするためにダウンロードしておくことも可能です。
推奨最小要件
- すべての操業においてセンサーを稼働すること
- センサーのデータをログブックやその他のモニタリング・データと相互参照すること
確認事項
船長がすべての鈎針を水中投餌機で設置したかについて、漁船のログブック、EMの映像、またはオブザーバーデータで確認し、それを制御ユニットで記録したデータと比較します。制御ユニットで鈎針の放出を水深5メートル以上に設定していたかについては、ダウンロードしたエクセルファイルで確認します。
水中投餌機を使って、夜間投縄が実施されていたか確認することもできます。水中投餌機が稼働していた時間帯のGPSデータから、日の出と日の入りの時刻が確認できます。