人間のオブザーバーは勤務中、全種類の海鳥安全措置が船内にあるか、また各措置が推奨された仕様で実施されているかを確認することができます。
地域漁業管理機関(RFMO)はオブザーバーが記録する情報を定めた基準を設けていますが、定期的に見直す必要があります。
推奨最小要件
- 評価期間中、少なくとも漁業活動の20%を観察すること
- すべての操業を代表するものであること
- オブザーバーは実施されているすべての海鳥安全措置をモニターすること
機器
巻尺、計り、カメラ
トリライン
推奨仕様
- トリラインを船舶の横に固定し、吹き流しが餌の付いた鈎針の上に垂れるように調節できるトリポールがあること
- トリラインの設置点の高さは喫水線の上となること
- トリラインの長さ
- 吹き流しの本数、最長の吹き流しの長さ、間隔、ならびに吹き流しの素材
- 水中ドラグ部分があること、ならびにその素材
- 船内に予備のトリライン素材があること
各操業で記録すること
- トリラインが使用されたか
- 操業中にトリラインが紛失または絡まってしまい、すぐに交換されなかったか
- 餌の付いた鈎針が着水した上に吹き流しが垂れていたか
加重枝縄
推奨仕様
- 錘の種類(鉛スイベル、加重鈎針、スライド式錘、二重錘)
- 鈎針に最も近い錘の質量
- 鈎針と錘の距離
- 錘の付いた枝縄の割合
- 船内に予備の錘があること
各操業で記録すること
- 錘の付いた鈎針と付いていない鈎針の数
- 船に跳ね返った錘
- 乗組員の安全手順があるか(説明)
夜間投縄
設計仕様
- 船長は夜間投縄に精通していたか、また夜間投縄をどう定義したか
各操業で記録すること
- 投縄開始位置(緯度及び経度)
- 投縄開始時間
- 揚縄終了時間
- 操業が完全に航海薄暮後に開始し、航海薄明前に終了したか
鈎針被覆装置
推奨仕様
- メーカー名
- 船内に予備の鈎針被覆装置があること
各操業で記録すること
- 鈎針被覆装置の付いた鈎針と付いていない鈎針の数
- 鈎針被覆装置が正しく使用されなかった鈎針の数(投縄前に鈎針を覆って閉じられていなかった)
- 揚縄中に確認された紛失または破損した鈎針被覆装置の数
水中投餌機
推奨仕様
- メーカー名
- 保守記録
各操業で記録すること
- 水中投餌機を使用して設置された鈎針、使用せずに設置された鈎針の数
- 餌の付いた鈎針の設置水深
さらなる情報
海鳥に対する漁業の影響を評価するために収集するデータの種類に関するさらなる情報は、[アホウドリ類とミズナギドリ類の保存に関する協定‐混獲モニタリング]をご覧ください。